2026年3月29日日曜日

「列座」「侍座」「出座」の出現回数

 文化3年1月~文化5年12月までの『江戸幕府年録』『江戸幕府日記』での

「列座」「侍座」「出座」の出現回数と使い分け


申渡しの場がどんな場面下で、使い分けがあります。
A、「老中が申し渡す時」は 必ず「老中列座」 「若年寄中侍座」で例外はありません。
 この時、「若年寄列座」「老中侍座」はありません。
B、「若年寄が申し渡す時」は老中は出ていず、『江戸幕府年録』では必ず「若年寄中出座」ですが、『江戸幕府日誌』では「若年寄列座」を使っている場合もあります。この場では最高位は若年寄なので「列座」と記録することの可能だったのではと思っています。


「列座」は申渡しの場で最高位の者に対して使うことが可能な表現かと思います。老中が申し渡す時「若年寄(中)列座」の使用例は0です。
 「若年寄列座」を使うのは『江戸幕府日記』の筆記者に限られ、『江戸幕府年録』では0です。


『江戸幕府年録』と『江戸幕府日記』の同じ記録での
若年寄出座と 若年寄列座
文化三年十月九日
『江戸幕府年録』

『江戸幕府日記』


C、老中出座」という例も数は少ないですが、見られます。
 『江戸幕府年録』9回、『江戸幕府日記』1回 
 これらは、いずれも、公方様、大納言様、日光門主などが出席している時で、
 老中が最高位でないので「列座」は使われなかったのかと思いました。



老中、若年寄などの役職と、列座、侍座、出座などが関係しているのではなく
その場の中でどんな立場なのかで使い分けられていると思います。

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